● 内臓脂肪を減らして理想の体型になりたい
● 免疫力をつけてウイルスから身体を守りたい
● 体内の炎症を抑えて病気に強い身体を作りたい
日本人の20歳以上の男性の約3人に1人、女性の約5人に1人が「肥満」という統計が出ています
内臓脂肪が少しだけついているということは実は危険であり、何らかの健康異常が生じていると考える必要があります
では、内臓脂肪を溜め込まない身体になるにはどうすれば良いのか?
今回紹介する内容は消化器外科医である石黒成治医師の著書である『食べても太らず免疫力がつく食事法』一部分です
それでは解説していきます
本記事の内容
内臓脂肪が引き起こすヤバい問題とは

結論からいうと、内臓脂肪がついていると病気にかかるリスクがかなり高くなります
というのも、内臓脂肪が増えてしまうと脂肪細胞も増加してしまいます
脂肪細胞が増加してしまうと炎症性の物質が分泌してしまい、私たちの身体に悪影響を及ぼしてしまい、身体の至る所で炎症を起こすのです
・ 消化吸収やホルモン、免疫などへの異常をきたす
・ 高血圧
・ 糖尿病のリスクが高まる
・ 脂質代謝異常症
・ 本来持っている免疫力を発揮できなくなる
つまり、内臓脂肪がたくさんついているだけで風邪を引きやすくなったり、様々な体調不良が起きてしまうだけではなく病気になるリスクも高まってしまいます
さらに詳しく解説していきます
身体のだるさや強烈な眠気に襲われる
内臓脂肪がつきすぎることでインスリンの効きが悪くなり低血糖に陥る結果として身体のだるさや強烈な眠気、空腹ではないのに何か食べないと気が済まない状態に陥ってしまいます
インスリンについて簡単に説明すると、インスリンとは血糖値を低下させるため血液中の糖を様々な細胞に取り込ませる物質です
しかし、糖質を摂取し続けることでインスリンが糖質と反応しなくなります
・ 身体のだるさ
・ 強烈な眠気に襲われる
・ 空腹でないのに食べてしまう
このように内臓脂肪がつくとインスリンの効き目が悪くなり上記のような症状が出てしまいます
免疫力が低下し風邪を引きやすくなる
また、内臓脂肪がつきすぎることでレプチンの効きが悪くなり、免疫力が低下し風邪を引きやすくなります
レプチンについて簡単に説明すると、満腹中枢を刺激するホルモンであり肥満の人はレプチンの効き目が悪く満腹感をなかなか感じられず暴食してしまいます
さらに、レプチンは免疫を調整する機能もあり効き目が悪くなることで免疫力が低下してしまいます
・ 免疫力が低下する
・ 風邪を引きやすくなる
このように内臓脂肪がつくとレプチンの効き目が悪くなり上記のような症状が出てしまいます
体重を減らせば健康になれるのは大間違いな理由

結論からいうと、あらゆる病気のリスクを回避するためには細胞1つ1つを元気な状態にしなくてはいけません
細胞が元気な状態であれば細胞の集合体であるあなたの身体が肥満になることもありません
つまり、健康な身体は肥満にはならず、健康的な生活スタイルを送ることで肥満は解消されていきます
体重を減らせば健康になれるという思考は短期的なダイエットにつながってしまいます
ただ体重を減らすことをしても身体は無理をしてダメージを受けるだけなので健康になっているわけではありません
痩せることを目標にするのではなく、あなたの身体を作る細胞自体を元気にして太らない身体を作ることを目標にしましょう
では、細胞を元気にして太らない身体を作るために何から取り組めばいいのでしょうか?
健康であり続けるために、私たちが改善するべきこととして「睡眠、運動、食事」の3つがあります
私たち人間は『食事』によってエネルギーを得てたり、ダメージを受けてしまっています
なので、1番改善すべきことは『食事』です
それでは、細胞を元気にして太らない身体を作るための『食事法』について解説していきます
【超効果的】内臓脂肪を減らす食事法
内臓脂肪を減らすには腸内環境を整える必要がある
私たちは食事によってエネルギーを得ています
さらに、私たちが食べたものを処理しているところは『腸』であり、腸の働きが良ければ効率よく栄養を吸収でき身体にとって不要なものを排除することができます
逆に腸の機能が悪ければどんなに身体に良いものを食べても効果はありません
食事内容を見直し、その効果を実感するためには腸内環境に注目する必要があります
さらに詳しく深掘りすると、腸内環境は腸内細菌によって決まります
身体は食べたものでできているのはもちろんですが、食べたものが身体に良い影響をもたらすかどうかは腸内細菌がどのように処理を行い、吸収するかによって決まります
たとえ、どんなに栄養価の高い食材や高価なサプリメントを摂取しても腸内細菌が正常に働いてくれなければ全く意味がありません
腸には身体の免疫システムの約70%が集結しており、腸の悪化は全身の悪化に繋がります
腸内環境を整えるためには『断食』が効果的とされています
では、なぜ断食が腸内細菌を働きやすくしてくれるのかについて解説していきます
腸内環境を整えるためには断食が効果的
・ インスリンの効き目が改善する
・ レプチンの効き目が改善する
・ 代謝が改善する
・ 慢性炎症の改善
断食によって胃腸を休ませエネルギーの消費を一時的に制限することで上記の問題を解決してくれます
つまり、身体のだるさや強烈な眠気に襲われることが少なくなったり、免疫力が向上しあまり風邪を引かない体質になります
さらに、断食は腸内を洗浄する効果があります
お腹がすくと「ぐぅーっ」と音が鳴ったことはありませんか?
これは腸の中身を小腸の前半から後半に押し出す運動のことで、小腸内部の食べ物の残りやバクテリアを押し出しています
この動作が低下してしまうと食事の残りが残り続け、腸内細菌が発酵させてしまい菌が増殖しすぎてしまいます
結果として下記のような原因に繋がってしまいます
・ 腹痛
・ 便秘
・ 下痢
胃腸を休ませエネルギー消費を一時的に制限することで身体の不調を改善できます
お腹の音が聞こえたら腸内を洗浄中であることを認識しておきましょう
それでは、断食の中でも最も始めやすい『間欠的ファスティング』について解説していきます
始めやすい断食『間欠的ファスティング』のやり方
間欠的ファスティングとは1日のうちに16時間ほどものを食べない時間、いわば「空腹時間」をつくる食事法です
間欠的とは『やったり、やらなかったり』、ファスティングとは『断食』のことです
1日の16時間は空腹時間を作り、残りの8時間は食べても良い食事法
・ 7時〜15時の間は食べてもよく、それ以外は水やお茶で過ごす
・ 12時〜20時の間は食べてもよく、それ以外は水やお茶で過ごす
4週間かけて間欠的ファスティングを行うことでホルモンの乱れを治し、細胞1つ1つを活発にしていきましょう
✔️ 初日〜3日目:ボーンブロス・ファスティングを行う
・ボーンブロスとは「牛、魚、鶏の骨」からとった栄養価の高いスープ
・動物の骨には『コラーゲン』がたっぷり含まれている
コラーゲンは調理過程により『ゼラチン』に変化します
ゼラチンには抗酸化成分や代謝を高める効果、腸内環境を改善する効果があります
初日から3日間はボーンブロスファスティングと水分、ハーブティーだけを摂取して完全に糖質を断ちましょう
結構きついですが、体調を改善するためにも最初の3日間だけ頑張りましょう
✔️ 4日目:回復食を食べる
・昼にグリーンスムージー、夜はサラダ中心に少量のタンパク質と脂質を摂取
・サラダ油やマーガリンを使ったものは避ける
少しずつ断食をしているので少量の食事で満足できる状態になっています
✔️ 5日〜7日目:12時間以内に食事を済ませる
・3食食べてOKですがお菓子などの糖質類は控えましょう
・5日間糖質を断ち切ることで糖質中毒から抜け出すことができます
3食食べる場合は12時間以内に済ませましょう
また、糖質をいきなり断ち切ることは難しいので徐々に減らしていきましょう
✔️ 2〜3週目:クレッシェンド・ファスティング
・だんだん断食の時間を長くする食事法
・食事内容よりも決まった時間に食事することに集中しましょう
クレッシェンドとは『だんだん強く』という意味です
だんだん断食の時間を12時間→14時間→16時間と長くしていきます
逆に食べる時間を12時間→10時間→8時間と減らしていきましょう
空腹時間が長いほどホルモン異常の改善効果は大きくなりますよ
普段からお菓子をたくさん食べており糖質依存の強い人は断食を行うと倦怠感や寒気に襲われる可能性があります。なので1ヶ月中止してからチャレンジしましょう
【結論】健康的な腸内環境にするには断食が必須

短期的に内臓脂肪を落とそうと体重を減らしてもかえって身体にダメージを負わせてしまいます
痩せることを目標にするのは良いですが細胞自体を健康的に活発にして太らない身体を作ることを目標にしましょう
そのためには『16時間断食』である間欠的ファスティングがオススメです
✔️ 初日〜3日目:ボーンブロス・ファスティング
✔️ 4日目:回復食
✔️ 5日〜7日目:糖質を抑えつつ12時間以内に食事を済ませる
✔️ 2週〜3週目:クレッシェンド・ファスティング
内臓脂肪を減らしつつ、健康的で若々しい身体を手に入れましょう
まずは、週末だけチャレンジしてみるなどできる範囲で始めてみてください