あの人の発言では周囲は動いてくれるのに自分が呼びかけても全く動いてくれない
あなたとその人の違いは下記のことを理解していないからです
・ どうすれば人の心は動くのか?
・ どうすれば望み通りの要求をのませることができるのか?
・ どうすれば信用されるのか?
説得力とは『人を動かす力』です。ますは人はどのようにすれば行動を変えるのかを把握し、知識として頭に入れておきましょう
さらに、説得上手の特徴を押さえてコミュニケーション術を磨いていけばあなたの説得力はどんどん向上していくでしょう
この記事では説得上手に共通する特徴について解説します
人を動かす3要素とは
エトス:信頼
エトスとは倫理や仁徳といった個人の人間性、品格、気質、信頼性のことです。つまり相手からの好感度や信頼性のことであり、「その人がどのような人か?」「信頼しても良い人なのか?」ということです
普段から嘘をついていたり、信頼性にかける行動をしている人が画期的なアイデアを出したり、素晴らしい考えを思いついたところで『エトス:信頼性』がなければ人の心は動きません
相手の倫理観を見抜いて、それに自分の主張を合わせることができる人はより人を動かすことができます
上っ面な意見や行き当たりばったりで筋の通っていない説明をしたところで相手の心を動かすことはできません
道徳観を持って、知識を活用して専門的な意見を述べることで信頼を獲得することが大切です
パトス:共感
パトスとは『Passion:情熱』の語源となった言葉であり、本来は「情念、情動、衝動、情熱」と行った意味を持っています
そこから転じて相手の感情を振り動かし共感を得ることと解釈されるようになりました
いかに相手の感情を起伏させて、心を動かすことができるかです
あなたがどれほど信頼されていようが、その話に心が動かなければ行動にも繋がりません
いかに解決方法を論理的にペラペラと相手に伝えたところで、表情が無表情であったり、言葉に抑揚がなければ相手の心は動きません
あなたが説得に応じたいと思う人というのは、あなたに共感した上で強い気持ちで解決方法を伝えてくれる人であると思います
ロゴス:理論
ロゴスとは話そのものが論理的でありその話には確証があるのかということ。あるいは、相手にとってわかりやすく理解できる言葉で説明されているかということ
人の心を動かすのは感情であり、その話が本当であれば相手の決断に大きく影響します
なので話が事実であるのか、確証はあるのかということが重要になっていきます。そのために論理的であるということは大切な要素の1つです
ちゃんとした理論を展開して説明すること、これは説得において果たすべき重要なことです
信頼と共感が得られたとしても言っていることが支離滅裂だったり、論理だてられた説明ができないと逆に信頼感を失ったり、相手の不安や不信と言った感情を刺激してしまい、共感も無くしてしまいます
説得上手に共通する資質とは?
笑顔が魅力的な人
魅力的な笑顔を見せられる人はそれだけで好印象を与えられ相手の心を開くことができます
敵を作らず、誰とでも仲良くできるのが笑顔が魅力的な人の特権ですよね
人を説得するときは微笑みながら行った方がはるかに効果的です
✔︎ 微笑んでいるあなたを見て相手も楽しい気持ちになる
✔︎ 笑顔は感染効果がある
✔︎ 空気が和み楽しい雰囲気になる
逆に説得するときにあなたが無表情だったりすると何をきっかけに話をしたらいいのかわからなくなります
気まずい沈黙が続くことで説得を成功させられるのは難しいです
説得も人間関係も円滑にこなす人はいつも笑顔であると考えます
笑顔を絶やさない人というのは口角が上がっています
相手を説得するときは生真面目さや無表情、しかめっ面よりも圧倒的に笑顔が効果的なのでニコニコと口角を上げて説得することをお勧めします
https://unpsymind.com/values-change/smile-merit/
専門性を感じさせる人
自分のわからない知識を持っている人には頭が上がらないと感じたことはありませんか?
専門性のある人の発言には独特の重みがありますよね
医者などはドイツ語や英語などの専門用語をよく多用しますが、自分の権威づけのためであって自分の専門性を感じさせた方が患者が素直に言うことを聞いてくれると知っているからです
ある商品をセールスするときにあえて難しい言葉を多用して詳しく商品紹介する方が、専門性を感じさせない説明に比べ3倍以上の差がつくと南カリフォルニア大学のウッドサイド助教授たちによって明らかにされました
例えば車が故障したとしましょう
・整備士
・車いじりが好きな友人
知識量も技術も同じで無料で修理してくれるとしたら誰に頼みますか?
私たちは専門性を感じられる人を信頼できると感じてしまいます
信頼されている人
・ 約束は必ず守る
・ 自分の言葉に責任を持つ
・ 決して嘘はつかない
・ 誠実である
これら全て当てはまる人ほど相手をすぐに説得してみせます
というのも頼りにならない人の言葉に素直にうなずけないが、あなたが頼りにしている人の言うことはそのまま信じてしまわないだろうか?
信頼できる人物なのかどうかという要因は説得の成功率に大きく影響します
・ 相手のために手間をかけれる
・ 面倒見が良い
・ 頼まれたことを素早く反応する(クイック・レスポンス)
これらを心がけることで相手からの信頼はずいぶんと強まります
部下からの信頼が厚い上司は面倒見が良いし、部下のために手間をかけます
また、ビジネスにおいてメールの返信も早く相手から信頼性を失わらないようにしています
https://unpsymind.com/life-improvement/trusted-person/
相手との共通点を見つけるのが上手い人
・ 同じような考え方
・ 同じような感じ方
・ 同じ学校を卒業している
・ 同じような家庭環境
このように相手と似ている点が多くなればなるほど説得はうまくいきます
私たちは自分に似ている人の言うことを聞きやすいです
趣味や出身地、価値観や学歴などが似ている人ほど、親近感がわき、距離感が縮まりやすいという心理効果を類似性の法則と言います
相手を説得しようと思ったらまずは相手との共通点を見つけましょう
・ 服装の趣味
・ 話し方
・ 年齢
・ 髪型
相手との類似性を高めることであなたに心を許してくれます
そしてあなたが頼みごとをしても簡単にOKを出してくれます
説得を成功させたいなら自分から相手に合わせるようにするのも良いです
まとめ
✔︎ 専門性
✔︎ 信頼性
✔︎ 類似性
✔︎ 外見的魅力
上記これらは説得する上で重要であるとわかりました
しかし、最も重要なのは一体どれなのか
このテーマについてルイジアナ州立大学のエリザベス・ウィルソン博士によると説得がうまくいくも最も重要な要因として
1位:専門性
が挙げられます
説得する人に専門性がある場合、説得がうまくいく見込みは15.5%であった
つまり説得する人に専門性があると100人中15人ぐらいは説得に応じると言うことです
2位:類似性…8.6%
3位:信頼性…7.4%
最も効果が弱いのは外見的魅力で6.3%であった
説得上手になりたいのなら専門的な知識を身につけるように努力することが大切ですね
https://unpsymind.com/psychology-activity/persuasive-psychology/