・ ダイエットがなかなか続かない
・ 何も達成したことがない
・ 勉強が1時間も続かない
このように自分は「努力ができない人間だ」と悩んでいませんか?
トーマス・エジソンの名言で『天才は99%の努力と1%のひらめき』とあります。何かを成し遂げようとするときには必ず努力を継続する必要があります
しかし、努力を重視し過ぎれば必ず壁にぶつかり、頑張り続けているのになかなか成果が出ないと落ち込んでしまうときが必ずきます
それは、あなたが「努力すること=根性や気合い」と考えているからです
努力したいけどできない人は「努力=つらい」と考えている人であり、この考え方を変えなければなかなか継続できないでしょう
努力するのに根性や気合いは必要ありません
脳の仕組みを理解し、脳を騙してあげることが大切であり
努力を楽しむコツは『ゲーム化』することです
結論としては、上記になります。努力にゲーム性を取り入れると努力するのが楽しくなります
それはゲームが人間の心理をうまく利用しているからです。つまり、熱中者が出るゲームには『熱中するような仕掛け』が組み込まれているということです
なので、努力に対して『熱中するような仕掛け』を取り入れることで努力が楽しくなり、継続することが可能になります
この記事では努力を楽しくするためのゲーム化の方法を脳科学的観点から解説し、あなたの努力に”熱中するような仕掛け”の参考になるようなコツを紹介します
本記事の内容
なぜゲームは楽しいのか
学生の頃、ゲームを12時間ぐらいプレイした記憶があります。皆さんは熱中してしまった経験はありませんか?
どうしてゲームは楽しいのか?その理由としては「脳の報酬系」を働かせるための設計がしっかりと構成されているからです
脳は「心地よい刺激」があると、それを再度求める機能があり、ポジティブ感情の中枢である「幸福感」や「エクスタシー」を感じさせる神経回路が活性化します
脳が報酬を期待した時、「ドーパミン」という神経伝達物質が快楽刺激で活性化された部分から分泌され、快楽を感じさせる脳の機能を刺激すると言われています
例えば、『難易度の高いクエストをクリアした時』やその満足度が『期待以上だった時』に同じような心地よさを再度求めようとします
脳内では「ドーパミン」が分泌されて私たちは快楽を求めてしまうわけです
つまり、大ヒットするようなゲームはこの「ドーパミン」を分泌させる設計がとても優れておりゲームを通して私たちに”達成感”や”成長感”を味わせているというわけです
・ 敵を倒す瞬間が気持ち良い
・ 成長が数字でわかりやすく可視化されている
大ヒットゲーム作品として『ポケモン』がありますが、成長の度合いを「レベル」として表示しているだけではなく、「新しい技」や「進化してより強そうな見た目に変わる」という成長度合いを確認できます
さらに、「チャンピオン」というラスボスが存在し、そこに到達するまでには「ジムリーダー」と呼ばれる中ボスを倒していかなければいけません
「ジムリーダー」の数は8人おり、適度な強さなのでドーパミンを分泌させるのにちょうど良い設計になっています
『今までに自分はどのくらい成長したのか』や『あとどれくらいで次の敵を倒せるのか』ということが数字で明確にわかることが脳の報酬系を働かせるということです
この仕組みを自分で上手に作ることができれば、努力を辛いものから楽しいものに変えることが出来ます
ゲームは勝てなければ面白くありません。人気で売れるゲームというのは下記の要素を持っていると言われています
・W:Winnable 『勝てる見込み』
・N:Novel 『新鮮さ』
・G:Goal 『目標』
・F:Feedback 『振り返り』
これらをうまく努力に取り入れる方法について解説していきます
努力をゲーム化する方法
勝てる見込みを立たせる
勝てる見込みというのはこの場合「達成できそう」と思うことです
適切な努力を継続し勝てるという確証が持てると努力するのが楽しく感じます
・こうすれば勝つに決まっている
・今勝っていないのは量が不足しているから
この状態に自分を持っていければモチベーションが常に保たれ、日々の努力を継続することが出来ます
仮に失敗したとしても継続できるルールを作ることで、最終的に勝てる仕組みを作っていきましょう
https://unpsymind.com/life-improvement/custom-way/
適切な目標を設定する
目標設定とは自分の目的を達成するための手段です
間違った方法で目標を設定してしまっていては、達成することが難しくなってしまいます
なので、自分の目的に合わせて、適切な目標の設定が達成率を上げるとともにあなたのモチベーションを維持します
適切な目標の立て方には様々な方法があります
① SMARTの法則
② ベーシック法
③ 三点セット法
④ ベンチマーキング法
⑤ ランクアップ法
上記について順番に解説していきます
①:SMARTの法則
『SMARTの法則』は達成に欠かせない5つの要素を明確にして目標を設定する方法です
・ Specific(具体性):目標は具体的か?
・ Measurable(計量性):目標達成率や進捗度を計測可能か?
・ Assignable(割当設定):役割や権限を割り当てているか?
・ Realistic(実現可能性):目標は実現可能か?
・ Time related(期限設定):期限を設定しているか?
チームの力を最大化できる目標設定でもあります
目標を立てたあとは、この『SMARTの法則』に当てはめてみて不足がないか確認してみてください
②:ベーシック法
『ベーシック法』とは4つのステップで目標を設定する方法です
1. 目標項目を設定する:何を達成するのか?
2. 達成基準を決める:達成の具体的な基準は何か?
3. 期限を設定する:いつまでに達成するのか?
4. 達成計画を立てる:どうやって達成するのか?
『ベーシック法』は基本的な目標設定の方法なので、初めて目標を設定する人におすすめです
③:三点セット法
ベーシック法をさらに掘り下げたのが『三点セット法』です
・ テーマ:何を達成するのか?
・ 達成レベル:達成の基準は何か?
・ 達成手段:どうやって達成するのか?
④:ベンチマーキング法
『ベンチマーキング法』とは成功している人を「指標、基準」として模倣し、自身にとってより良い改善策を見つけて目標を設定することです
①:計画する
②:情報収集、分析する
③:統合、目標設定する
④:実施する
他人と自分を比較することで「どのような違いから結果の差が出ているのか?」を明確に出来ます
改善点を洗い出すことで明確に目標を設定できる方法になります
⑤:ランクアップ法
『ランクアップ法』とは自分自身を着実に成功させるための目標設定方法です
・ 改善:現状の問題点に注目し改善する
・ 代行:自分より能力の高い人の代行ができるようになる
・ 研究:あるテーマを自分に取り入れれるか、メリットがあるか研究する
・ 多能化:現時点のスキルに加え、新たな分野のスキルを磨く
・ ノウハウの普及:スキルや経験を第三者にノウハウとして伝える
・ プロ化:スキルや知識を専門家レベルに磨き上げる
上記のポイントによって自分自身を高める目標を設定できます
設定した目標は『ベーシック法』や『三点セット法』を組み合わせると質の高い目標になります
新たな課題の設定
ゲームでは「新たなステージや新たな敵」が常に出てきます。なので、課題を常に作り続けましょう
新しいことを設定して飽きを無くすことが目標です
『難しいが、難しすぎず、簡単だか、簡単すぎない』と言った新たなハードルを設定します
積み上げていくことで過去の自分より成長した自分と巡り合うことが出来ます
進歩を数字で可視化する
小さな進歩だとしても、その進歩が目に見えてわかると脳内にはドーパミンが分泌されます
大きな成功でなくてもささやかな成功があれば楽しいと感じ始めます
そのために、努力や進歩を数字で可視化することがオススメです
また、人間は数値化されると「もっと頑張らなくては」という意欲を引き出されやすい傾向にあります
私たちの脳は、数字を見ると強く反応するので努力を数値化すると楽しく継続できます
・ 勉強した時間の総量、テキストのページ数
・ 覚えた英単語数、TOEICの点数
・ 走った距離、ダイエットで減ったkg数
毎日の努力に意味を感じるためにも数字にすることは脳機能の本質を捉えた方法です
毎日継続する努力を数値化することで続けるモチベーションを維持できることが出来ます
ご褒美の設定
あなたが心から欲しいと思うものをリストアップし、小さな目標を達成するたびに一つずつ手に入れていきましょう
努力や頑張った量に応じて『ご褒美』を設けることでモチベーションを保つことに繋がり、継続することが出来ます
・ 1週間継続できたらリストアップしたものからランダムに手に入れる
・ 1ヶ月継続できたらリストアップしたものから好きなものを手に入れる
ただし、本当に自分が心から欲しいと思うものや、ある程度希少性の高いものを『ご褒美』として設定しないとご褒美としての力は発揮されません
継続するには『ご褒美』がないとなかなか辛いものです
まとめ
努力を楽しくする方法として『ゲーム化する』と解説しました
『ゲーム化する』というのは脳の報酬系を働かせる仕組みを努力に取り入れ、ドーパミンを分泌させ続けるということです
努力を『ゲーム化』し、努力できる環境があれば最強であり、どんどん積み上げていくことに繋がります
努力の積み上げは圧倒的にあなたの人生を好転させます。過去のあなたと比較してみても比べものにならないくらい成長しているでしょう