● 感染症を予防した
● 免疫力を高めたい
● ウイルスに負けない体を手に入れたい
免疫力はウイルスなどの侵入を防ぎ、傷ついた細胞の修復や老廃物やがんなどの細胞を処理する働きがあり、私たちの体を正常な状態に維持する大切な役割を担っています
実は、発酵食品は腸内環境を改善し免疫細胞を活性化する働きがあり、免疫力を高めるには効果的です
今回紹介する内容は医学博士の金城実さんと発酵プロフェッショナルの作間由美子さんの『免疫は発酵食品でぐんぐんあがる』の一部分です
それでは、解説していきます
本記事の内容
ウイルスに負けない免疫力を作るためには

・ 粘膜バリアの機能強化
・ 自然免疫のパワーアップ
・ 腸内環境の改善
冬場に流行するインフルエンザや風邪、世界を騒がせている新型コロナウイルスに打ち勝つ強い身体を手に入れるためには上記の3つが重要になります
新型コロナウイルスが猛威を振るったように、これから未知のウイルスが出現するかもしれません。その時までに私たちは免疫力を高めておかなければいけません
ウイルスや病原菌は私たちの鼻や喉、口や目から侵入しますが、粘膜があることによってバリアの役割を果たします
しかし、粘膜の機能低下によって簡単にウイルスや病原菌が体内に侵入します
第一関門である粘膜バリアが破られた場合は、血液中やリンパ液中に存在する自然免疫であるナチュラルキラー細胞やマクロファージといった免疫細胞の出番です
これらの強化を行うことで、たとえ感染しても発症しないであったり、発症したとしても重症化しないということが可能になります
私たちの身体を作るたくさんの細胞たちにはそれぞれの任務があり、滞りなく遂行されることで健康な状態を維持できるのですが、それぞれの細胞が任務遂行のためのエネルギーを算出しているのが細胞の内側で働いている『ミトコンドリア』の役割です
つまり、ミトコンドリアが元気でどんどんエネルギーを作り続けてくれれば細胞も正常に機能しウイルスなどの外敵に打ち勝つことができるのです
腸内環境を改善することは体に必要な栄養素を吸収されやすくするだけではなく、粘膜やウイルスに対抗する細胞やミトコンドリアの活性化に繋がります
では、ウイルスに負けない免疫力を作る方法は一体何なのでしょうか?
それは日本食中心の食生活にすることです
免疫力UPには日本食がオススメな理由

日本食は国内外の研究により、あらゆる生活習慣病を未然に防いだり、死亡リスクを低下させるとして知られています
✔️ 日本食に多く含まれる発酵食品
・ 味噌、醤油
・ お酢、漬物、納豆
上記の日本食に多く含まれる発酵食品は私たちの免疫力を高め、ウイルスに負けない体を作るための心強い味方になります
しかし、現代の日本では伝統的な日本食よりもパンやステーキなどのファストフードを好んで食べる人が多く、食文化が洋食に変わりつつあります
洋食やジャンクフードが増えたかわりに日本食を食べる機会が減ってしまった結果、多くの現代人がしっかり食べているのに関わらず栄養不足という状況に陥っています
私たち人間は食事で摂取した栄養素から体の組織やエネルギーを作りますが、それに必要なビタミン類、ミネラル、食物繊維が足りないため免疫力の低下や肥満、高血圧、アトピー性皮膚炎などの病気が蔓延しているのが現状です
この現状から回避するためには伝統的な日本食を1日に1食は食べましょう
食材の成分というのは、単独で力を発揮するわけではありません。ビタミン、ミネラル、タンパク質、食物繊維などが協力して初めてうまく作用します
つまり、いろんな食材から様々な栄養をバランスよく摂取する必要があり、その方法というのが1日1食の日本食ということなのです
日本食は免疫力UPに関係する粘膜や免疫細胞であるマクロファージやNK細胞、体を構成する細胞を活性化させる栄養素をほとんど摂ることができるスーパーフードです
では、日本食のメニューとはいったいどのようなものがあるのでしょうか?
✔️ 免疫力をUPさせる日本食
・ ご飯
・ 具だくさんの味噌汁
(豆腐、油揚げ、わかめ、キャベツ、キノコ、にんじんなど)
・ 納豆
・ ぬか漬けなどの漬物
・ のり
・ 焼き魚
・ 卵焼き
上記のメニューを基本としてもらい、体調や好みに合わせてアレンジしていきましょう
日本食は海外の研究者も認める健康食ですが、注意点があります
お腹いっぱいになるまで食べることを習慣にせず、腹八分目を心がけましょう
食べ過ぎは体によくないという事実は知っていると思いますが、頭で理解していても実行できないという人はベルトをしっかりと締めてみましょう
腹八分目を超えたときにベルトがキツくなったら、もう十分必要な量を食べたことになります
発酵食品の3つの魅力

・ 栄養が豊富で消化や分解や吸収がされやすい
・ 腸内環境を整えてくれる
・ 食べ続けることで寿命を伸ばすことができる
それでは、解説していきます
栄養が豊富で消化や分解や吸収がされやすい
私たちの体の栄養状態をよくするには、栄養のあるものをバランスよく食べていれさえいれば完璧だとは言い切れません
栄養をとるということは食べたものが体の中で消化され必要な栄養素が体内に吸収されるということです
つまり、食べたものをしっかりと消化し吸収しないと栄養がとれたとは言い切れません
現代の日本人のほとんどが食べただけで体が消化や吸収を十分に行えていない現代型栄養失調であると言えます
しかし、発酵食品は本来であれば私たちの体がするはずである分解をすでにしている状態であり、栄養がすぐにとることが可能です
腸内環境を整えてくれる
私たち人間の腸は体の中で最大の免疫器官と言われるほど重要であり、100兆個以上の微生物が存在しています
この腸内の微生物たちが栄養の消化や吸収を手助けしてくれたり、免疫力を発揮してくれるおかげで病気になることを防いでくれます
発酵食品には乳酸菌をはじめとする腐敗物質を抑制する善玉菌が豊富に含まれており、外から入ってくる病原体を防ぐ免疫細胞を活性化させてくれます
発酵食品を積極的に摂取するということは腸内環境を整えながら免疫力を高めて病気を予防してくれる効果が期待できます
食べ続けることで寿命を伸ばすことができる
私たち人間の体の中には限られた量の体内酵素が存在します
食べたり、飲んだり、運動したり、風邪を引いたりすることでこの体内酵素を使用したり補充したりしています
寿命が来るというのは、この体内酵素を使い切ったときです
体内酵素の消費と補充がうまく循環すれば人間は長生きできると言われていますが、発酵食品を毎日食べることで体内酵素の使用量が軽減されます
というのも、発酵食品はすでに微生物や酵素で分解されており、体内酵素を使う必要がありません
発酵食品を毎日食べることを心掛けることで、体内酵素の使用量が軽減され使われなかった分が体の修繕のために使用されていき美容やアンチエイジング繋がり寿命が伸びていきます
それでは、オススメの発酵食品を9つ紹介します
オススメの発酵食品9選
・ 納豆
・ 味噌汁
・ しょうゆ
・ キムチ
・ ぬか漬け
・ ヨーグルト
・ チーズ
・ お酢
・ 甘酒
それでは、解説していきます
納豆
・ 生活習慣病の予防
・ 骨粗しょう症の予防
・ 美肌効果
納豆は上記のような健康効果が期待され、納豆のタレは混ぜた後に入れたほうが旨みが全体に行き渡って美味しいと言われています
また、納豆をのせるのはご飯を冷ましてからがオススメです
というのも、納豆菌のナットウキナーゼは50℃を超える熱に弱いので冷えご飯の上に乗せて食べましょう
納豆は朝ごはんとして食べることが多いですが、夜に食べることで成長ホルモンの分泌を促進するアルギニンというアミノ酸が美肌やアンチエイジングに効果的です
味噌汁
・ 腸内環境の改善
・ 美肌効果
・ 栄養バランスを整える
納豆は上記のような健康効果が期待され、日本人の健康や長寿の理由とされています
味噌汁の具材ですが、美容やダイエット効果を期待したいのであればごぼうなどの根菜類、生活習慣予防にはなめこ、二日酔いにはしじみと用途に合わせて毎日飲んでいきましょう
塩分に気をつけてしっかりと飲み切ることで体温上昇と満腹感も得られ、ダイエットをはじめとした健康と美容に好影響が期待できます
しょうゆ
・ 血圧を低下させる
・ がんの発生を抑制する
・ 血糖値の上昇を抑える
普段何気なく使っているしょうゆは上記のような健康効果があります
しょうゆにはうま味成分であるアミノ酸や乳酸などの成分により塩味をやわらげる効果を持っています
また、刺身にしょうゆをつけて食べると美味しく感じるのは、しょうゆに生臭さを消す働きがあるからであり、魚の多くに含まれる揮発性のトリメチルアミンが中和され素材の生臭さが消えるからです
キムチ
・ 免疫力がUPする
・ コレステロール値が低下しダイエットに効果的
・ 腸内の炎症を抑える
キムチは上記のような健康効果が期待され、世界5大健康食品と言われています
さらに、キムチにはビタミンA、B1、B2、B12、C、Kと様々な栄養素が含まれており、ビタミンの主要な成分であるレチノールには目や皮膚の粘膜を健康に保ったり、抵抗力を強めたりする働きがあります
ただし、キムチを食べすぎてしまうとカプサイシンという成分が味を感じずらくさせたり粘膜が傷つきやすくなって胃腸が荒れてしまいます
どの食材も食べ過ぎには注意が必要ということです
ぬか漬け
・ 腸内環境の改善
・ 免疫力がUPする
・ ダイエットや美白効果がある
ぬか漬けは上記のような健康効果が期待され、日本で独自に発展した漬物の1つです
初心者でも簡単に家庭で育てることができる漬物ですが、夏になると発酵が進みすぎて酸っぱくなっていまいがちです
食べるのが追いつかない場合は冷蔵庫で保管するのが良いです
ヨーグルト
・ 腸内環境の改善
・ 便通が改善する
・ 内臓脂肪の減少
ヨーグルトは上記のような健康効果が期待され、効果を最大に発揮したいのであれば夜に食べることが良いそうです
というのも、腸は寝ている間に消化吸収を行なっており、寝ている間の腸活動を促進する夕食後に乳酸菌を取り入れるのがベストタイミングです
また、ヨーグルトは温めても美味しく食べられます
程よく温めることによって善玉菌が活性化し胃腸を冷やすことなく菌を生きたまま摂取できます
チーズ
・ 肥満や虫歯予防になる
・ アルツハイマー認知症の予防になる
・ 血圧を低下させる
チーズは上記のような健康効果が期待され、大豆やキノコと同じく低GI食品とされており、血糖値の上昇を穏やかにしてくれます
食後にチーズを食べるだけで血糖値の上昇を抑え、脂肪をつきにくくしてくれます
というのも、チーズに含まれるカルシウム、ペプチド、ビタミンB2が体脂肪の燃焼を促してくれます
また、乳酸菌は他の食品の脂肪よりも消化吸収後に体に蓄積されにくいです
お酢
・ 疲労回復
・ 血糖値の上昇を抑制する
・ 体脂肪や内臓脂肪の減少
お酢は上記のような健康効果が期待され、ダイエットや美容向きの調味料と言われています
というのも、お酢に含まれるアミノ酸が脂肪燃焼をサポートし内臓脂肪を減少させます
お酢を飲むタイミングとしては食事中か食後であり、水やソーダで割ることで酸味がそれほど気にならないのでオススメです
甘酒
・ 血圧を低下させる
・ ダイエットや美肌効果がある
・ 便通改善
甘酒は上記のような健康効果が期待され、飲む点滴と言われるくらい美容や健康に良いとされています
甘酒に含まれるビタミンB2やB6、ナイアシンなどが肌を構成するタンパク質の代謝を促し、代謝が活性化されることで肌の老廃物を取り除き、ハリのある健康的な肌を作ることができます
さらに、甘酒に含まれる栄養素には発毛や頭皮ケアに良いとされています
冷やしても温めても美味しく飲めるのが甘酒ですが、酵素は熱に弱いため加熱しすぎるとせっかくの栄養が失われてしまいます
60℃以下を目安に温めるようにしましょう
【結論】発酵食品を食べて免疫力を高めよう

免疫力を高め、ウイルスや感染症から身を守るためには免疫バリアの機能強化と自己免疫のパワーアップ、そして腸内環境の改善が重要です
この3つの要素を満たしてくれる方法として発酵食品が鍵となり、1日1食の日本食によって免疫力を高めることができます
発酵食品は本来であれば私たちの体がするはずの分解をすでにしてくれているので栄養がすぐに摂取でき、バランスの良い腸内フローラを構築してくれるので粘膜バリアと自然免疫の機能が向上します
今日から毎日発酵食品を食べて免疫力を高めていきましょう
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