● 判断力や意思決定力を鍛えたい
● 行動力を向上させたい
● 折れない心を身につけたい
悪い結果に巻き込まれたり不運に遭遇しても心が折れてしまうのではなく、しなやかに立ち上がることができる最強メンタルを身につけるためには脳を変えることが必要です
脳を鍛えることで判断力や意思決定力、予測能力や行動力が向上し何にも屈しない最強メンタルを身につけることが可能になります
今回紹介する内容は脳科学者である茂木健一郎さんの『最強メンタルをつくる前頭葉トレーニング』の一部分です
それでは、解説していきます
本記事の内容
前頭葉によって私たちのメンタルが決まる

変化の激しい現代に生きる私たちが最も鍛えておかなければいけないものは『折れない心』です
折れない心というのは、脳の前頭葉によって決まります
というのも、人間は赤ん坊のころから喜怒哀楽の感情を持っており、そのような感情は脳の側頭葉の扁桃体で生み出されます
そこで生み出された衝動的な感情を抑制するのが前頭葉になります
衝動や感情のコントロール、思考や計画立案、意思決定などは脳の前頭葉で処理されているのです
前頭葉は脳の回路の中で1番成長が遅く、25歳ごろに完成すると言われていますが年齢を重ねても成長し続けます
何が言いたいのかというと、メンタルを強化するのに年齢は関係ないということです
何歳でも前頭葉を鍛え上げれば『折れない心』を手に入れることができるというわけです
前頭葉を鍛えるには集中力を高めることが大切

前頭葉の一部である背外側前頭前野は集中力を発揮するときに使われる回路でありIQと関係が深いとされています
学術誌である『Current Biology』によれば、長時間集中力が途切れない人や周りの雑音を無視できる人はIQスコアが高いという研究結果が出ています。つまり、集中力が高いということはIQも高く、前頭葉が発達していると言えるのです
集中力を高めることが前頭葉の発達に繋がり、前頭葉が鍛えられることで最強のメンタルを手に入れるということになります
では、前頭葉を鍛えるために集中力を高めるためにはどうすればいいのでしょうか?
前頭葉を鍛えて『地頭力』を向上させ、集中力UPをはかりたいという方は下記の記事を参考にしてみて下さい

それでは、前頭葉を鍛えてメンタルを強化する方法について解説していきます
前頭葉を鍛えてメンタルを強化する方法
ノイズのあるところで少し難しい課題にチャレンジする

ノイズを無視できる人ほど必要な情報収集に集中できます
では、ノイズに邪魔されることなく集中するようになるにはどのような方法があるのでしょうか?
それは、少し難しめの本を読んだり、ややこしい課題にチャレンジすることです
普段からノイズのあるとこで課題を行って集中できるように訓練することで集中力を鍛えることにつながります
たとえ少しだけ行ったとしても難しいと思っていたことに挑戦できた喜びがさらに次なる課題に向かわせてくれます
私たち人間はある程度の年齢を重ねてしまうと自分の身の丈を判断してしまいます。勝手に自分の能力に見切りをつけてしまうのです
大人も子供も少し難しめなハードルを設けることはとても大切なことです
少し難しめの本を読んだり、難易度の高い課題にチャレンジすることで前頭葉は鍛えられます
便利なものをあえて使わないようにする

前頭葉は計画外の状況においてとても働く性質があるので、あえて便利なものを使わないように過ごしてみましょう
むしろ、便利なものばかり使っていては脳を衰えさせてしまう原因になります
AIの発達によって先回りして様々なことを提案してくれる世の中になり、自ら探す手間や時間が省けてより便利に快適に過ごすことができるようになったのも良いですが、あえて使わない選択をすることで前頭葉を鍛えることができます
例えば、ナビを使わずに目的地に向かったり、旅先から感覚を頼りに帰宅してみて下さい
前頭葉を鍛えるには少し難しいことを行うことが重要です
たまには便利なものを避けて脳のトレーニングだと思って過ごすのも楽しいものですよ
ナビを使わず旅行したり、旅先から感覚を頼りに帰宅することで前頭葉を鍛えることができます
自分だけの勉強法を編み出してみる

集中力を鍛えることが前頭葉を鍛えることに直結するのであれば、集中力が必要なものの代表格が勉強です
勉強というのは計画的に行うものですが、前頭葉を鍛えるという観点からすれば自らの勉強法を編み出すことがオススメとされています
ここで、独自の勉強法を編み出した2人を紹介します
✔️ 北川拓也さん
・灘中学校、灘高校出身でありハーバード大学を卒業
・現在は楽天の最年少執行役員を務める
勉強する上で大切にしていることが『感情』であり、教科書を読むだけでは面白みに欠けると考え「教科書に書かれている理論は正しいのか?」という視点で興味を持ち楽しみながら行える勉強法を編み出した
✔️ 山口真由さん
・東京大学在学中に司法試験に合格、首席で卒業
著書である『東大主席弁護士が教える7回読み勉強法』にも記載されているとおり本を必ず7回読むようにしているとのこと。まず、目次を7回読んで内容を頭に入れつつ、本文は声に出して7回読むことで数々の知識を自分のものにしてきた
自ら工夫して勉強法を編み出すことは脳科学的な観点から見ても知能を向上させることだけではなく前頭前野を活性化させ前頭葉を鍛えることにつながります
ストレスの元凶に意識を向けない

他人と関わることでストレスを感じてしまうのは仕方がないことです。しかし、扁桃体の赴くままに感情をあらわにしてしまうことでストレスの原因になり、新たなストレスを生んでしまいます
怒りや不安などのストレスが湧いた時に立ち止まってもう一度その意味を考えられることが前頭葉が働いている証拠です
前頭葉は使えば使うだけ鍛えることができます。イライラした時の怒りを我慢して周囲に発散しないことは前頭葉で感情をコントロールしていることであり、自ずと鍛える行為になっています
また、自分のメンタルがやられそうな時はストレスの元凶になりそうなものにあえて足を踏み込まないようにしましょう
例えば、SNSのネガティブなコメントを見ないようにしたり、自分への批判を探さないようにしたり、過去の不愉快な出来事を思い出さないなど、思い出して再び怒りが沸き立つことをしないようにしましょう
また、ネガティブなことから距離を取るようにしましょう。ネガティブなニュースやネガティブな人などから一旦離れることをオススメします
というのも、ネガティブは感染力が強く、周囲がネガティブであるだけであなた自身もネガティブになってしまいます
私たちは気づかないうちに周囲の人間関係から大きな影響を受けているものです。ストレスの元凶から離れたり意識を向けないようにしましょう
感情をあらわにしそうになった時は一度踏みとどまって考え、感情をコントロールすると前頭葉を鍛えることができます
【結論】折れない心は前頭葉によって決まる

状況を判断したり、未来を予測したり、あらゆる選択肢から最良だと思える策を選び意思決定して行動に移すことなど脳の司令塔と呼ばれる『前頭葉』によって行われます
前頭葉を鍛えることで不幸や不運に遭遇しても心が折れずに再び立ち向かうことができる最強メンタルを身につけることができるでしょう
『メンタルを強くしよう』と意志の力によってメンタルは強くなりません。脳を変える、つまり前頭葉を鍛えることでメンタルは強くなっていきます
もし、本格的にメンタルをきたえたいのであれば自律神経のアプローチも欠かせません
『マインドフルネス瞑想』を日常的に行うことで脳の機能変化をもたらし、心の働きを正常化させてくれます

変化の激しい時代を生きている私たちだからこそ折れない心、最強メンタルを身につけていきましょう
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