● 頭が良くなりたい
● 体調不良を治したい
● 見た目を改善したい
上記の悩みは全て『脂質』が深く関わっていることをご存知でしたか?
脂質は頭の良さ、活力、健康、メンタルに深く関わってきます
今回紹介する内容は日本脂質栄養学会の理事長である守口徹さんの『眠れなくなるほど面白い脂質の話』の一部分です
それでは解説していきます
本記事の内容
脂質とは?

脂質とは「たんぱく質」や「炭水化物」に並ぶ三大栄養素の1つであり、細胞膜を作る役割があります
この細胞膜の状態こそが私たちの健康の基盤になります。というのも細胞膜の状態が良ければ細菌の侵入を防ぎ、栄養の取り込みや老廃物の排出がスムーズに行われます
私たちの体である脳や肌、爪や髪の毛は全て細胞でできており細胞の状態を左右してしまうのが『脂質』であるということです
さらに脂肪には脂肪酸というものがあり脂質の特徴を決めています
✔️ 脂質は2種類に分けられる
・ 飽和脂肪酸:バター、牛脂、牛肉や豚肉などの脂身
・ 不飽和脂肪酸:オリーブオイル、魚の油
上記については両方バランスよく摂取しましょう
ただし、飽和脂肪酸の方が比較的太りやすいので肥満気味の人は控え目にしておきましょう
また、不飽和脂肪酸にはさらに3つに分けることができます
✔️ 不飽和脂肪酸は3種類に分けられる
・ オメガ3脂肪酸:体内では作られない 例.青魚、えごま油、アマニ油
・ オメガ6脂肪酸:体内では作られない 例.サラダ油、マーガリン
・ オメガ9脂肪酸:体内で生成可能
正しく脂質を摂取すれば脳や肌、髪の毛などの体やメンタルにも良い効果をもたらしてくれるということになります
それでは、脂質が不足することで起きてしまうヤバいデメリットについて解説していきます
脂質が不足することで起きるデメリット
脳機能が低下する
脂質がどうして脳にとって大切なのか?という疑問が出てくると思いますが私たちの脳は85%は水分でできており、残りの15%は有形成分でできています
脳の構成の15%である有形成分の割合として65%は脂質、残りの35%はたんぱく質でできています
これらの脂質は神経伝達細胞の構成成分として存在しており、脂質が不足することで神経伝達細胞も不足してしまいうまく情報が伝達されなくなってしまう可能性が高くなってしまいます
つまり、良質な脂質を摂取することが脳のパフォーマンス向上に直結します
逆に良質な脂質が不足すると脳の生産性が落ちてしまいます
記憶力や集中力が低下する
冒頭でも解説しましたが、脂質は神経伝達細胞の構成成分として存在しています
つまり、脂質が不足することで記憶力や集中力が低下してしまいます
年齢を重ねても記憶力が良く集中力が高い人とそうでない人の違いというのは特別な才能を持ち合わせていたと訳ではなく良質な脂質を普段から摂取しているかしていないかの違いだけです
記憶力を高め、集中力を持続させて仕事の生産性をUPしたいのであれば脂質不足は避けるべきです
イライラしたり不安になりやすくなる
イライラしたり不安になりやすくなる要因のひとつとして脳の油不足だと言われています
脳が必要とする油を摂取することは正常な脳の働きには欠かせないものですが、日本人の食生活が加工食品中心に変わってしまい脳に必要な油である脂肪酸のバランスが崩れてしまったことで精神的な不安定さや気分障害を引き起こすようになってしまいます
オメガ6系脂肪酸の摂取量が劇的に増加し、反対に魚介類に多く含まれるオメガ3系脂肪酸の摂取量が減ったことが要因です
ストレスに弱くなる
脂質不足による脳機能の低下によってストレスに弱くなることがあります
脳機能が低下することで記憶力や集中力の低下だけではなく、冷静な判断を失ったり緊張しやすくなるなど精神機能が衰えていきます
ストレス耐性が弱いままさらに外部のストレスにさらされることで脳全体からノルアドレナリンやドーパミンの分泌に拍車がかかり、神経細胞間の活動が弱まることで自制心のバランスが崩れていきます
最悪の場合、うつ病や依存症、PTSDなどの不安障害につながってしまいます
病気のリスクが増える
私たちは良質な脂質の量が不足しており、常に糖質過多になりがちです
「糖質を摂取しないと頭が働かない」というのは間違いであり、脂質でもエネルギーは補うことができます
糖質と比べ血糖値を激しく上下させないため、圧倒的に糖質より脂質を摂取すべきです
さらに、良質な脂質は満腹感を与える『満腹ホルモン』が分泌されるため、太りずらくなります
糖質は中毒性があり、食べ過ぎることで病気のリスクが増加します。中毒性があるためいくらでも食べることができます
しかし、脂質であれば食べ過ぎる前に満腹になります。また、エネルギー源としてもとても優秀です
しかし、脂質といっても様々であり、何を摂取すればよいのかよくわからないと思います
そんな人のために、脂質を摂取するときのポイントを抑えつつオススメな摂取方法について解説していきます
脂質のバランスを整えるオススメ摂取方法
サバ缶を週に3回以上食べる

結論からいうと、私たちはオメガ6脂肪酸の摂取量を減らしオメガ3脂肪酸を増やす必要があります
というのも、現代においてオメガ6脂肪酸は安価で扱いやすいのでたくさん流通しています
✔️ オメガ6脂肪酸が多く含まれるもの
・ サラダ油、ごま油、トランス脂肪酸
・ マーガリン、ショートニング、マヨネーズ
・ 外食、お惣菜、加工食品
・ お菓子、菓子パン、ファストフード
本体であればオメガ3、オメガ6の両方ともバランスよく摂取するのが理想ですが私たちは外食や加工食品を普段から多く食べており、魚の摂取量が減っているという統計があるので脂質のバランスが悪くなっているといえます
オメガ3:オメガ6の摂取バランスは1:3が理想ですが現実は1:20になっています
つまり、オメガ6をかなり摂取しすぎているせいか、現代人の細胞膜が硬くなりすぎてしまい脳や体の機能が低下しているといえます
このバランスを正しくするためにもオメガ3系脂肪酸を多く含むサバ缶を週に3回以上たべる必要があります
加工食品や外食、お菓子などに含まれるオメガ6系脂肪酸を多く摂取しすぎてしまっているせいで脂質のバランスが崩れており、オメガ3脂肪酸を多く含む青魚を食べる機会が減っているためサバ缶を週に3回以上食べることがオススメです
生のサバを食べるよりもサバ缶の方が栄養価が高いです
さらに、美容に欠かせないビタミン類や健康維持に役立つカルシウムも豊富に含まれています
健康効果と美容効果のどちらも得られることができるのでオススメです
えごま油やアマニ油を毎日小さじ1杯分摂取する

青魚が苦手という人がいると思います。そういう方はえごま油かアマニ油を摂取しましょう
毎日の摂取目標として4gであり、大体小さじ1杯分です
サラダや味噌汁、納豆や卵かけご飯など様々な料理に混ぜて食べることがオススメです
循環器疾患のスペシャリストである佐田政隆教授も「えごま油またはアマニ油をスプーン1杯摂るだけで1日に必要なオメガ3脂肪酸を摂取することができる」とおっしゃっています
もし青魚が苦手であればえごま油またはアマニ油を毎日スプーン1杯分摂取しましょう。スプーン1杯でアジ3匹分ものオメガ3脂肪酸を摂ることができます
トランス脂肪酸を避ける

私たちが特に避けなければいけないのがトランス脂肪酸であり、マーガリンやショートニング、お菓子や菓子パンに多く含まれます
トランス脂肪酸は食品の賞味期限を伸ばすために人工的に作られた油であり、人間の体にとって非常に害悪です
では、トランス脂肪酸はどのようなものに使われているのでしょうか?
✔️ トランス脂肪酸が使われるもの
・ 牛肉、羊肉、牛乳、乳製品など
・ マーガリン、ショートニング、食用調合油
・ お菓子、菓子パン
摂取し過ぎることで動脈硬化の原因になることが知られています
トランス脂肪酸の表示について、大手企業ではウェブサイトで含有量の開示の対応も進んではいますが、わざわざ確認するのも面倒です
上記の食品を避けることからまずは意識することで確実にトランス脂肪酸を減らすことに繋がります
トランス脂肪酸は人工的に作られた私たちの体に良くない油です。マーガリンやショートニング、それらを原材料として作られたパン、ケーキ、ドーナツなどの洋菓子を極力避けましょう
【結論】オメガ3脂肪酸を増やす努力をしましょう
油が体に悪いというのは大きな間違いです
むしろ脂質が不足することで私たちにとって様々なデメリットを引き起こしてしまいます
脂質において重要なのは「どんな脂質を摂取するか」であり良質な脂質を適切に摂ることが大切です
安価で扱いやすいオメガ6脂肪酸が様々な食品に使用され現代ではたくさん出回っている事実から私たちはそれらを減らし、逆にオメガ3脂肪酸を含む食品を増やす必要があります
また、脂質のバランスが崩れている原因の1つとして魚不足があります
意識して魚を食べて良質な脂質であるオメガ3脂肪酸を摂取しましょう
✔️ 脂質のバランスを整えるために意識すべきこと
・魚不足を解消するためサバ缶を週に3回以上食べる
・良質な脂質を摂取するためえごま油もしくはアマニ油を毎日小さじ1杯摂る
・脂質のバランスを整えるためマーガリンやお菓子、マヨネーズを控える
これらを意識することで脂質のバランスが整い、健康的に過ごすことができます
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